『パパじゃないくせに』という言葉: 言われた時の正しい返し方
目次
ステップファザーとして、子どもにどれだけ愛情を注ぎ、一生懸命に働いて家族を養っていたとしても、ある日突然、子どもからこの決定的な言葉を投げつけられることがあります。
「パパじゃないくせに、偉そうに言わないで!」 「本当のお父さんじゃないから、そんなこと言うんだ!」
この言葉は、継父の心を深くえぐり、時には「もうこの家を出て行こうか」と思うほどのダメージを与えます。 しかし、この言葉は決して「あなたへの完全な拒絶」ではありません。本記事では、この言葉が出た時の子どもの心理と、大人が取るべき「正しい返し方」を解説します。
1. 「パパじゃないくせに」に込められた3つの本音
子どもがこの言葉を発する時、彼らの心の中には以下のようないくつかの複雑な感情が渦巻いています。
① 単純な「売り言葉に買い言葉(一番手っ取り早い攻撃)」
子どもが継父に叱られた時、自分を守るために「相手が一番傷つく言葉」を無意識に選びます。実親になら「うるせえババア!」と言うところを、継父の最大の弱点である「血の繋がりがないこと」を突いて反撃しているだけ、というケースが非常に多いです。
② 「本当の父親への忠誠心」の表れ
継父と仲良く過ごしている自分に対して、ふと「自分は本当のお父さんを裏切っているのではないか」と罪悪感を感じた時、あえて継父を攻撃することで「僕は本当のお父さんの味方だ」と自分自身に言い聞かせている状態です。
③ 「どこまで自分を見捨てないか」のテスト(試し行動)
「こんなにひどい言葉を言っても、この人は私(僕)を見捨てないだろうか?」という、強烈な不安の裏返しです。
2. 絶対にやってはいけないNGな返し方
この言葉を言われた時、怒りや悲しみに任せて以下のような返しをしてしまうと、関係は修復不可能になります。
- 「誰のおかげで飯が食えてると思ってるんだ!」(力と金による支配)
- 「そうだよ、俺はお前の父親じゃないからな!」(見捨て・売り言葉に買い言葉)
- 「そんなこと言わないでよ……」(過度な悲しみ・被害者ぶる)
これらの反応は、子どもに「やっぱりこの大人は器が小さい」「私を見捨てるんだ」という確信を与えてしまいます。
3. 正解は「事実を認め、愛情で返す」こと
「パパじゃないくせに」と言われた時の最も正解に近いアプローチは、「事実を淡々と認めつつ、それでも自分はあなたを大切に思っている」という一貫した態度を示すことです。
正しい返し方のテンプレート
「そうだね、〇〇にとって本当のお父さんは世界に一人だけだし、俺は君の本当のお父さんにはなれないよ。」 (ここでまず、「父親の代わりになろうとしているわけではない」という事実を肯定して、子どもの心の防壁を下げます。)
「でもね、本当のお父さんじゃなくても、俺は〇〇のことが大切だから、今の(危険な行動や間違った行動)はダメだと言っているんだよ。」 (その上で、なぜ叱ったのかという理由と、愛情だけを伝えます。)
言った後は「サラッと引く」
この言葉を伝えたら、それ以上説教を長引かせず、その場を離れてください。子どもは一人になった時に必ず「ひどいことを言ってしまった」と自己嫌悪に陥っています。 数時間後、何事もなかったかのように「ご飯できたよ」と声をかける大人の余裕を見せることができれば、子どものあなたに対する信頼感は、以前よりもずっと深いものになります。
同じ立場だからこそ、 受け止められる葛藤があります
「子どもとの距離感に自信がない」
どんな些細なモヤモヤでも構いません。
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