【ケーススタディ】海外のステップファミリー事情: ブレンデッド・ファミリーという価値観
目次
日本では、子連れ再婚をすると「子どもがかわいそう」「本当の父親じゃないから上手くいかない」といったネガティブな偏見に晒されることが少なくありません。
しかし、離婚と再婚が非常に一般的な欧米(特にアメリカやヨーロッパ諸国)では、ステップファミリーに対する価値観が全く異なります。彼らはステップファミリーのことを、ポジティブな意味を込めて「ブレンデッド・ファミリー(Blended Family=ブレンドされた家族)」と呼びます。
本記事では、海外のブレンデッド・ファミリーの価値観から、日本のステップファザーが心を軽くするためのヒントを学びます。
1. 「初婚の家族」をゴールにしない
日本のステップファミリーが苦しむ最大の原因は、「血の繋がった初婚の家族(サザエさんやちびまる子ちゃんのような家庭)」を唯一の正解とし、そこに自分たちを無理やり当てはめようとする「完璧主義」にあります。
欧米のブレンデッド・ファミリーには、この完璧主義がありません。 彼らは「複数の異なるコーヒー豆を混ぜ合わせ(ブレンドし)て、新しい独自のフレーバーを作る」ように、元の家族の形に固執せず、それぞれの個性や過去をそのまま持ち寄って、新しいルールの家族を作り上げます。
「本当の親子にならなければ」というプレッシャーがなく、「私たちは、色々な人が集まった少し変わったチームだね」と、自分たちの形をオープンに楽しんでいるのです。
2. 「Bonus Dad(ボーナス・ダッド)」という素晴らしい呼び方
海外のステップファミリーにおいて、継父(ステップファザー)を表す素敵なスラングがあります。それが「Bonus Dad(ボーナス・ダッド=おまけのお父さん、ご褒美のお父さん)」です。
これは子どもから見て、「私には産んでくれたお父さんがいるけど、お母さんが再婚したおかげで、もう一人『ボーナス』みたいに素敵なお父さんが増えてラッキー!」という、非常にポジティブで愛情に溢れた言葉です。
日本のステップファザーは「実の父親に取って代わらなければ(実の父親以上の存在にならなければ)」と重い責任を背負いがちですが、もっと気楽に「君の人生を豊かにする、ラッキーなボーナスキャラだよ」くらいのスタンスでいる方が、子どもも圧倒的に懐きやすくなります。
3. 「コーパレンティング(共同養育)」が当たり前の社会
欧米では、離婚後も実の親同士が協力して子育てを行う「コーパレンティング(Co-parenting)」が一般的です。 そのため、新しい継父は「実の父親を排除して、新しい父親の座を奪う侵略者」ではなく、「実の父親・母親と一緒に子どもを支える『サポートチームの強力な新メンバー』」として歓迎されます。
子どもの学校の卒業式に、実の父親と、母親と、新しい継父(ボーナス・ダッド)が全員揃って笑顔で写真を撮る、という光景も珍しくありません。 「大人の都合(離婚・再婚)は色々あるけれど、子どもを愛する大人の数は、多ければ多いほど良い」という、非常に合理的な愛情の考え方です。
まとめ:日本の「家族の呪縛」から自由になろう
「血が繋がっていなければ家族ではない」 「実の父親は一人しかいてはならない」
私たちが無意識に縛られているこれらの価値観は、日本の古い「家制度」の名残に過ぎず、世界のスタンダードではありません。 あなたが子どもに愛情を注ぎ、共に生活を築こうとしているその行動こそが家族の証明です。周囲の偏見に負けず、「俺たちのブレンド具合も、なかなか悪くないだろ?」と笑い合える、最高にオリジナルなブレンデッド・ファミリーを創り上げてください。
同じ立場だからこそ、 受け止められる葛藤があります
「子どもとの距離感に自信がない」
どんな些細なモヤモヤでも構いません。
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